ちょうどTSUTAY@の会員更新の特典で1本レンタル無料という事だったので、借りてきました。
(そして返却間際に慌てて見る羽目に…毎度のことですが(^^;;)
<あらすじ>大学生の恒夫(妻夫木聡)は、ある日バイト先で話題になっていた乳母車と遭遇。その中をのぞくと、そこには包丁を振り回す少女がいた。それが、ジョゼ(池脇千鶴)との出会いだった。彼女はサガンの小説から取ったジョゼという名前を自分に付けて、恒夫にそう呼ばせる不思議な女の子だった。恒夫はそんなジョゼに次第に惹かれていく…。
上手く表現できないのですが全体的な雰囲気といいストーリー運びといい、私は気に入りました。
観終わった後に切なくてちょっと寂しくて、でも後ろ向きだけでない感情が
心の中に残る感じとでも言うのでしょうか。
子供のような真っ直ぐさと芯の覚悟も持ち併せているジョゼ、フワフワと
世間を上手に渡ってきたが初めて現実(むき出しの感情とタテマエだけで生きてきた自分)に向き合った恒夫、共に憎めないんだよな。
“別れの原因はいろいろあったけど、本当は僕が、逃げたんだ”と言うセリフと、そのセリフにかかるシーンは酷く印象に残っています。
この二人が等身大で無理が無い設定に感じられたのは、ひとえに主演の二人の演技の素晴らしさにあるのではないかと思いました。
また『スウィング・ガールズ』主演の上野樹里が元彼女役(女子大生)で出ているのですが、かなり印象が違う感じで驚きましたよ〜(さっき調べたら、今作撮影時は16歳だったとか!)
あと監督=犬童一心作品に共通する日常の中にあるファンタジー要素?も、今回感じられて良かったです。